虚血性脳損傷へのケルセチンの神経保護効果には、必須元素・遷移金属・銅/亜鉛比・抗酸化活性の調節が含まれる
Neuroprotective Effect of Quercetin during Cerebral Ischemic Injury Involves Regulation of Essential Elements, Transition Metals, Cu/Zn Ratio, and Antioxidant Activity
- 出典:
- Molecules
- 2021
- 26
- 6128
- DOI:
- 10.3390/molecules26206128
- 要旨:
- ラットの右側中大脳動脈および右側総頚動脈を1時間結紮して、虚血性脳損傷を惹起した。脳の右側を均一化してその上清を分析した。予めケルセチンを投与したラットの脳は、必須元素のマグネシウム・亜鉛・セレン、抗酸化物質のSOD・カタラーゼが、非投与群と比べて有意に高かった。一方で、マロンジアルデヒド、遷移金属(鉄と銅)、銅/亜鉛比率は、ケルセチンが低下させた。