気管支拡張症治療に有望なクオラムセンシング阻害剤: ケルセチンーキトサン系ナノ粒子複合体は、バイオフィルム形成および遊泳運動性に、ケルセチン単体と比べて優れた阻害効果を発揮する
A Potential Quorum-Sensing Inhibitor for Bronchiectasis Therapy: Quercetin–Chitosan Nanoparticle Complex Exhibiting Superior Inhibition of Biofilm Formation and Swimming Motility of Pseudomonas aeruginosa to the Native Quercetin
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2021
- 22
- 1541
- DOI:
- 10.3390/ijms22041541
- 要旨:
- ケルセチンの低い水溶性を克服すべく、ケルセチンのアモルファスを想定した。検討の結果、キトサンナノ粒子がアモルファスを安定化することを見出した。フリーのケルセチンと比べて、ナノ粒子から放出されるケルセチンは、緑膿菌のクオラムセンシングを良好に阻害した。その結果、緑膿菌の運動性とバイオフィルム形成の阻害に有効性を見出した。