ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オクラトキシンAが誘発するブロイラーの免疫毒性は、PI3K/AKT経路の調節により、ケルセチンが改善する

Quercetin ameliorates ochratoxin A-Induced immunotoxicity in broiler chickens by modulation of PI3K/AKT pathway

要旨:
41日齢のブロイラーの雛にオクラトキシンAで酸化ストレスを与えると、各種ワクチン(ニューカッスル病、伝染性気管支炎、鳥インフルエンザ)の接種における抗体反応が顕著に低下した。オクラトキシンAは、Baxおよびカスパーゼ-3遺伝子の発現を増大し、その結果アポトーシスが誘導され、PI3K・AKT・Bcl-2遺伝子の発現は下方調節した。しかし、ケルセチンを共投与すると、免疫調節、抗酸化および抗アポトーシス作用により、免疫毒性のほとんどを改善した。