ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンが有する抗マラリア活性とGSK3βが媒介するサイトカインの調節活性は両方とも、植物由来のマラリア治療薬として必要である

Dual Anti-Malarial and GSK3β-Mediated Cytokine-Modulating Activities of Quercetin Are Requisite of Its Potential as a Plant-Derived Therapeutic in Malaria

要旨:
原虫NK65およびANKAで惹起したマウスのマラリアに、ケルセチンが治療効果を示した。NK65に感染したマウスにケルセチンを投与すると、60.7±2.4%の寄生虫血症の抑制に加え、血中のTNF-αおよびIFN-γを下げ、IL-4および10は増大させた。また、肝臓中のグリコーゲン合成酵素キナーゼ3β(pGSK3β)は、約1/3に減少した。pGSK3βの減少は、ANKAに感染したマウスにも認められた。