ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

成人COVID-19患者における、有望な栄養補助食品としてのケルセチン

Oral Quercetin in Adult Patients as a Potential Nutraceutical against Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)

著作名:
Juan Fernando Ibarra Aguilar
Gabriela Ariane Sanabria Báez
Fernando Galeano
出典:
Journal of Advances in Medical and Pharmaceutical Sciences
2021
23
1-7
DOI:
10.9734/jamps/2021/v23i330222
キーワード:
臨床研究
オープンラベル
ケルセチン
COVID-19
重症化予防
治療効果
要旨:
ケルセチンによる、COVID-19の重症化予防と治療効果を検証した初の臨床研究。COVID-19陽性と診断された52名(内、20名は何らかの予防措置を受けた者)を対象とした。ケルセチン300 mg、ビタミンB類5種300 mgから成るカプセルを1日1回朝食前に服用し、7~8日後の状態を評価した。その結果、他の予防処置をしない32名の内、24名(75%)が治癒し、4名(13%)が入院した。予防処置をした20名に関しては、15名(75%)が治癒し、6名(30%)が入院した。ケルセチンの効果として、治癒には有意差を示したが(P=0.084)、重症化の予防(すなわち、入院を要した患者の低減)には有意差がなかった(P=0.166)。有望な結果だが、更なるエビデンスの強化には、ランダム化二重盲検試験が必要である。