COVID-19とデング熱の同時感染に対抗するケルセチン: SARS-CoV-2とDENVが引起こす重要な宿主シグナル経路を標的とする、有望な治療戦略
Quercetin for COVID-19 and DENGUE co-infection: a potential therapeutic strategy of targeting critical host signal pathways triggered by SARS-CoV-2 and DENV
- 出典:
- Briefings in Bioinformatics
- 2021
- 22
- bbab199
- DOI:
- 10.1093/bib/bbab199
- 要旨:
- 新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)とデング熱ウィルスに共感染した際、治療手段は知られていない。しかし、バイオインフォマティクス解析により、ケルセチンが有望であると予測した。両ウィルスとケルセチンに共通する、60の標的蛋白質を明らかにした。 ケルセチンは、NF-κB・IL-17・Toll様受容体シグナル伝達経路を介して、サイトカインの放出を阻害し炎症を緩和できる可能性を示唆した。