初期段階のCOVID-19感染における、ケルセチン摂取の補助的な治療効果: 前向き・無作為化・対照・非盲検試験
Possible Therapeutic Effects of Adjuvant Quercetin Supplementation Against Early-Stage COVID-19 Infection: A Prospective, Randomized, Controlled, and Open-Label Study
- 著作名:
- Francesco Di Pierro
- Giuseppe Derosa
- Pamela Maffioli
- Alexander Bertuccioli
- Stefano Togni
- Antonella Riva
- Pietro Allegrini
- Amjad Khan
- Saeed Khan
- Bilal Ahmad Khan
- Naireen Altaf
- Maria Zahid
- Ikram Din Ujjan
- Roohi Nigar
- Mehwish Imam Khushk
- Maryam Phulpoto
- Amanullah Lail
- Bikha Ram Devrajani
- Sagheer Ahmed
- 出典:
- International Journal of General Medicine
- 2021
- 2021
- 2359–2366
- DOI:
- 10.2147/IJGM.S318720
- 要旨:
- 152名のCOVID-19患者を対象とする、通常の治療にケルセチン処置を追加した際の重症化の予防効果を検証した臨床研究。ランダムに2群に分け、76名は通常の治療のみ在宅で行い、残る76名は30日間に渡るケルセチン(400 mg/day)の投与を追加した。なお、ケルセチンは、Indina社が開発しPharmextracta社が販売するフィトソーム製剤Quevirが用いられた。途中で入院が必要になった被験者は、通常群が22名、追加群が7名(P=0.0016)だった。入院日数は、通常群が6.77±3.08日、追加群が1.57±0.53日(P=0.0001)だった。酸素吸入が必要になった被験者は、通常群が15名、追加群が1名(P=0.01)だった。ICUへ搬送された被験者は、通常群が8名、追加群が0名(P=0.02)だった。死亡した被験者は、通常群が3名、追加群が0名(P=0.04)だった。他の疾患を併発していない患者は、通常群が31名、追加群が47名であり、この層だけでサブグループ解析を行った。入院を要した人数で群間有意差がなかった以外、他の4項目では同じような結果であった。