ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

インフルエンザに対する、イソラムネチン(メチル化されたフラボノールの一種)の抗ウィルス効果

Antiviral Effect of Methylated Flavonol Isorhamnetin against Influenza

著作名:
Ahmed Abdal Dayem
Hye Yeon Choi
Young Bong Kim
Ssang-Goo Cho
出典:
PLoS ONE
2015
10
e0121610
DOI:
10.1371/journal.pone.0121610
キーワード:
イソラムネチン
インフルエンザウィルス
H1N1
マウス
動物実験
要旨:
イソラムネチンは、ケルセチンやケンフェロールと並んで、インフルエンザウィルスH1N1への強い阻害活性を示した。イソラムネチンは、ウィルスがもたらす活性酸素種を低減し、細胞内リソソームの酸性化を抑制し、微小管の脂質化を阻害した。A型インフルエンザウィルスに感染したマウスにイソラムネチンを投与すると、生存率を70~80%に高め、体重減少に歯止めをかけた。イソラムネチンには、鶏の有精卵中のウィルスを減少させる効果も認めた。