ルチン・α-トコフェロール・l-アスコルビン酸は、I型インターフェロンが調節する遺伝子とインターフェロン(I型・II型)の発現を上方調節し、高病原性豚繁殖・呼吸障害症候群ウィルスに感染した単球由来マクロファージの炎症性サイトカイン発現を低下する
Rutin, α-tocopherol, and l-ascorbic acid up-regulate type I interferon-regulated gene and type I and II interferon expressions and reduce inflammatory cytokine expressions in monocyte-derived macrophages infected with highly pathogenic porcine reproductive and respiratory syndrome virus
- 出典:
- Veterinary Immunology and Immunopathology
- 2021
- 235
- 110231
- DOI:
- 10.1016/j.vetimm.2021.110231
- 要旨:
- ブタの血液から採取した単球由来マクロファージに、高病原性豚繁殖・呼吸障害症候群ウィルス(HP-PRRSV)を接種した。これにルチン・β-カロテン・トコフェロール・アスコルビン酸をそれぞれ添加して、その効果を比較した。ルチン・トコフェロール・アスコルビン酸は、I型インターフェロン産出遺伝子とIおよびII型インターフェロンの発現を顕著に促進したが、β-カロテンの働きは弱かった。一方、ルチン・β-カロテン・トコフェロールは、HP-PRRSVがもたらしたTNF-αおよびTGF-βの遺伝子発現を、顕著に軽減した。