ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リポタイコ酸が誘発するH9c2細胞の酸化的な変化は、ルチンが防止する

Rutin Prevents LTA Induced Oxidative Changes in H9c2 Cells

要旨:
ラット由来心筋細胞H9c2に、感染性心内膜炎の主原因であるリポタイコ酸を作用させた系を用いる、ルチンの薬効評価。ルチンは、リポタイコ酸の働き3点を阻害して、抗酸化作用を発揮した。1) 抗酸化酵素SOD・カタラーゼ・GPxの抑制。2) 炎症誘導性酵素COX-2の活性化。3) 活性酸素の増大。以上の結果は、ルチンが感染性心内膜炎の治療薬となる可能性を示唆する。