ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルテオリンとケルセチンは、Src/Stat3/S100A7シグナル伝達を低下して、扁平上皮癌の遊走と浸潤を阻害する

Dietary Flavonoids Luteolin and Quercetin Inhibit Migration and Invasion of Squamous Carcinoma through Reduction of Src/Stat3/S100A7 Signaling

要旨:
ヒト由来扁平上皮癌細胞株A431-IIIに、ケルセチンまたはルテオリンを作用させると、細胞内の蛋白質p-Src・p-Stat3・S100A7が減少した。同細胞にSrc阻害剤もしくはStat3阻害剤を作用させても、S100A7が減少した。S100A7が減少すると、A431-IIIの遊走および浸潤が阻害された。以上の結果は、ケルセチンとルテオリンによるSrc/Stat3/S100A7経路の阻害を示唆した。