ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イチョウ葉抽出物のプロシアニジンB2とルチンは、Nrf2とErk1/2シグナル伝達を調節して、酸化ストレスからヒト網膜色素上皮細胞を保護する

Procyanidin B2 and rutin in Ginkgo biloba extracts protect human retinal pigment epithelial (RPE) cells from oxidative stress by modulating Nrf2 and Erk1/2 signalling

要旨:
イチョウ葉抽出物から19種の化合物を単離精製し、過酸化物で酸化ストレスを与えた網膜色素上皮細胞に作用させ、抗酸化作用を有する成分を特定した。その結果、ルチンとプロシアニジンB2に強い活性を認めた。両者とも過酸化物による細胞死を弱め、細胞内の活性酸素の発生を抑制して生存率を高めた。また、Nrf2の発現を促進して、Erk1/2シグナル伝達を活性化した。