多嚢胞性卵巣症候群患者における、アディポネクチンを介するインスリン感受性へのケルセチンの効果: 無作為化プラセボ対照二重盲検臨床試験
Effects of Quercetin on Adiponectin-Mediated Insulin Sensitivity in Polycystic Ovary Syndrome: A Randomized Placebo-Controlled Double-Blind Clinical Trial
- 著作名:
- N. Rezvan
- A. Moini
- L. Janani
- K. Mohammad
- A. Saedisomeolia
- M. Nourbakhsh
- S. Gorgani-Firuzjaee
- M. Mazaherioun
- M. J. Hosseinzadeh-Attar
- 出典:
- Hormone and Metabolic Research
- 2017
- 49
- 115-121
- DOI:
- 10.1055/s-0042-118705
- 要旨:
- 多嚢胞性卵巣症候群患者40名を対象とする、ケルセチンによるアディポネクチンの分泌促進を検証した二重盲検臨床研究。ランダムに2群に分け、介入群は1日1 gのケルセチンを12週間服用し、コントロール群はプラセボを服用した。ケルセチン群の血中アディポネクチン値は、プラセボ群と比較して5.56%上昇し、高分子量アディポネクチン値は3.9%上昇した。一方、テストステロン(男性ホルモン)・黄体形成ホルモン・インスリン抵抗性の指標HOMA-IR値は有意差を以って低下した。よって、ケルセチンの服用は、アディポネクチンを介する症状の改善に寄与した。