多嚢胞性卵巣症候群の動物モデルにおける、有望なケルセチンによる治療: AMPK/SIRT1軸の関与の可能性
Therapeutic potential of quercetin in an animal model of PCOS: Possible involvement of AMPK/SIRT1 axis
- 出典:
- European Journal of Pharmacology
- 2021
- 900
- 174062
- DOI:
- 10.1016/j.ejphar.2021.174062
- 要旨:
- 抗癌剤レトロゾールで惹起したラットの多嚢胞性卵巣症候群を、ケルセチンが効果的に緩和した。ケルセチンの投与は、多嚢胞性卵巣症候群の諸異常(発情周期、脂肪代謝、血中ホルモン(テストステロン・エストラジオール・プロゲステロン)値)を改善し、子宮組織のAMPKおよびSIRT1の発現を上方調節した。ケルセチンはまた、多嚢胞性卵巣症候群に伴う脂肪組織中のアディポネクチン・ビスファチン・レジスチンの変化を元に戻し、エネルギー恒常性とホルモン調節機能を是正した。