ドキソルビシンが誘発したラットの不妊症の一次および二次マーカーと、ケルセチンおよびビタミンEの緩和特性
Primary and Secondary Markers of Doxorubicin-Induced Female Infertility and the Alleviative Properties of Quercetin and Vitamin E in a Rat Model
- 出典:
- Reproductive Toxicology
- 2020
- 96
- 316-326
- DOI:
- 10.1016/j.reprotox.2020.07.015
- 要旨:
- 抗癌剤ドキソルビシンで惹起したラットの卵巣および子宮毒性を、ケルセチンとビタミンEとの組合せが保護した。組合せを投与すると、卵巣のアポトーシスを抑制し病変を改善すると共に、エストロゲン合成を担う酵素アロマターゼを増大させ、エストロゲン受容体αの遺伝子発現を活性化した。以上の結果は、ドキソルビシンが原因の不妊を、組合せで治療できる可能性を示唆する。