ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シクロホスファミド処理マウスにて、ケルセチンはPI3K/Akt/Foxo3a経路を抑制して、マウスの原始卵胞の喪失を防止する

Quercetin prevents primordial follicle loss via suppression of PI3K/Akt/Foxo3a pathway activation in cyclophosphamide-treated mice

著作名:
Jianghui Li
Hui Long
Yanyan Cong
Hongyuan Gao
Qifeng Lyu
Sha Yu
Yanping Kuang
出典:
Reproductive Biology and Endocrinology
2021
19
63
DOI:
10.1186/s12958-021-00743-y
キーワード:
シクロホスファミド
マウス
原始卵胞
ケルセチン
PI3K/Akt/Foxo3a
動物実験
要旨:
抗癌剤シクロホスファミドで惹起した、マウスの原始卵胞(発達前の卵胞)の喪失を、ケルセチンが防止した。PI3K/Akt/Foxo3aパスウェイを解析した結果、ケルセチンの役割を解明した。すなわち、卵巣中で原始卵胞を刺激する蛋白質(シクロホスファミドが活性化する)のリン酸化を、ケルセチンが阻害した。シクロホスファミドは、発達初期段階の原始卵胞をアポトーシスするが、ケルセチンはこれも阻害して、抗ミュラー管ホルモンのレベルを一定に保つ。