ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シスプラチンが担癌マウスに誘発する組織毒性に対するルチンの保護効果

Histoprotective effect of rutin against cisplatin-induced toxicities in tumor-bearing mice: Rutin lessens cisplatin-induced toxicities

著作名:
R. Prasad
S. B. Prasad
出典:
Human & Experimental Toxicology
2020
40
245-258
DOI:
10.1177/0960327120947793
キーワード:
担癌
マウス
シスプラチン
ルチン
肝保護
腎保護
精巣保護
セルトリ細胞
動物実験
要旨:
癌を担持したマウスにシスプラチン処置をすると、本来の癌治療効果に加え、重篤な毒性を惹起する。肝臓における類洞拡張、腎臓における糸球体の劣化・細胞浸潤、精巣におけるセルトリ細胞の液胞形成・細精管損傷が相当する。しかし、ルチンを共投与すると、これらの組織異常は全て軽減できる。のみならず、各種バイオマーカー(肝臓でのAST・ALT・ALP、腎臓での尿素・クレアチニン)を改善し、異常精子も減少させた。