ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したセリウムナノ複合材料は、歯周炎に対するマクロファージ極性化を介して双方向免疫調節を強化する

Quercetin-Loaded Ceria Nanocomposite Potentiate Dual-Directional Immunoregulation via Macrophage Polarization against Periodontal Inflammation

要旨:
セリウムナノ粒子が、マクロファージを抗炎症型(M2)から炎症惹起型(M1)への変換を阻害することはよく知られている。そこで、抗酸化作用を有するケルセチンとの組合せを考えた。リポ多糖で刺激して炎症を惹起した歯周炎細胞モデルに、ケルセチンを担持したセリウムナノ粒子を作用させた。その結果、マクロファージの極性化のM1/M2比を、M2側に片寄らせた。また、炎症性サイトカインを下方調節し、抗炎症性サイトカインは上方調節した。