ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

低酸素がラットの肺に誘発する血管漏出の、ケルセチンによる予防効果

Prophylactic efficacy of Quercetin in ameliorating the hypoxia induced vascular leakage in lungs of rats

要旨:
低酸素状態で惹起したラットの肺損傷(特に血管漏出)を、ケルセチンが予防した。低酸素状態に移行する1時間前にケルセチンを投与すると、しない場合と比べて肺の水分含量と血管漏出とを顕著に減少させた。ケルセチンの効果として、以下の3点を予防した。1) 活性酸素とマロンジアルデヒドの増大、2) 抗酸化物質GSH・GPx・SODの減少、3) 炎症誘導性サイトカイン(TNF-α・INF-γ)の増大。