ブレオマイシンが肺胞上皮細胞に誘発する上皮間葉転換おける、ケルセチンの抑制効果
Suppressive effect of quercetin against bleomycin-induced epithelial-mesenchymal transition in alveolar epithelial cells
- 出典:
- Drug Metabolism and Pharmacokinetics
- 2020
- 35
- 522-526
- DOI:
- 10.1016/j.dmpk.2020.08.001
- 要旨:
- RLE/Abca3細胞に抗癌剤ブレオマイシンを作用させると、上皮間葉転換を起こし、肺胞が線維化するシミュレーションと見なせる。実際、ブレオマイシンは、上皮に存在するE-カドヘリンを下方調節し、間葉マーカーα-平滑筋アクチンを上方調節した。しかし、ケルセチンで処置すると、上皮間葉転換に関連した全ての変化を阻害した。また、ブレオマイシンによる活性酸素も、ケルセチンが消去した。