ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性的なストレスが誘発するうつ病は、ケルセチンが阻害する: ニトロソ化ストレスおよびアポトーシスとの関連

Quercetin Inhibits Chronic Stress-Induced Depression Associated with the Inhibition of Nitrosative Stress and Apoptosis

著作名:
Ismaeel Bin-Jaliah
出典:
International Journal of Pharmacology
2021
17
319-327
DOI:
10.3923/ijp.2021.319.327
キーワード:
ラット
ストレス
うつ病
ケルセチン
脳損傷
アポトーシス
動物実験
要旨:
予測不可能で慢性的なストレスを3週間与えたラットの脳組織には、iNOS・マロンジアルデヒド・p53・Bax・カスパーゼ-3が上昇するが、ケルセチンの投与で抑制できた。ケルセチンは脳組織のSODとBcl-2を顕著に増大し、ストレスがもたらした不動時間の増加・よじ登り能力の減少・糖消費の退行を元に戻した。ケルセチンが改善した、脳皮質の損傷・アポトーシス関連マーカー・うつ行動はすべて、密接に関連していることも明らかにした。