ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンが誘発する糖尿病ラットモデルにおける、ルチンおよびケルセチンによる心機能障害の部分的な逆転

Partial reversal by rutin and quercetin of impaired cardiac function in streptozotocin-induced diabetic rats

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットの左室不全を、ルチンおよびケルセチンのβ-シクロデキストリン包摂体が改善した。糖尿病で上昇した血中中性脂肪およびコレステロールは、フラボノイド-β-シクロデキストリンの投与で軽減したが、ルチンの方がケルセチンと比べて効果的であった。糖尿病による左心室拡張機能障害は、心電図においてE波の減少、A波の増大、E/A比の減少があったが、ルチン・ケルセチンともに改善傾向を示した。組織病理学的研究では、ビークルの方に改善傾向が見られ、ルチン < ケルセチン < β-シクロデキストリンの順番であった。