ストレプトゾトシンが誘発する糖尿病ラットモデルにおける、ルチンおよびケルセチンによる心機能障害の部分的な逆転
Partial reversal by rutin and quercetin of impaired cardiac function in streptozotocin-induced diabetic rats
- 著作名:
- Kota M. Krishna
- Akula Annapurna
- Gopisetty S. Gopal
- Chitrapu R. V. Chalam
- Kalagara Madan
- Veeravalli K. Kumar
- Gomedhikam J. Prakash
- 出典:
- Canadian Journal of Physiology and Pharmacology
- 2005
- 83
- 343–355
- DOI:
- 10.1139/y05-009
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットの左室不全を、ルチンおよびケルセチンのβ-シクロデキストリン包摂体が改善した。糖尿病で上昇した血中中性脂肪およびコレステロールは、フラボノイド-β-シクロデキストリンの投与で軽減したが、ルチンの方がケルセチンと比べて効果的であった。糖尿病による左心室拡張機能障害は、心電図においてE波の減少、A波の増大、E/A比の減少があったが、ルチン・ケルセチンともに改善傾向を示した。組織病理学的研究では、ビークルの方に改善傾向が見られ、ルチン < ケルセチン < β-シクロデキストリンの順番であった。