ルチンはマイクロRNA-125b-1-3pを介したJunDシグナル伝達経路を調節して、ピラルビシンが誘発する心毒性への保護効果を発揮する
Rutin protects against pirarubicin-induced cardiotoxicity by adjusting microRNA-125b-1-3p-mediated JunD signaling pathway
- 出典:
- Molecular and Cellular Biochemistry
- 2020
- 466
- 139–148
- DOI:
- 10.1007/s11010-020-03696-9
- 要旨:
- 抗癌剤ピラルビシンで惹起したマウスの心毒性を、ルチンが効果的に保護した。ルチンは細胞間の活性酸素種を減らして、ピラルビシンによる酸化的な心筋の損傷から保護するため、HL-1細胞の生存率が向上した。またルチンは、転写因子JunDのシグナル伝達を活性化し、その結果マイクロRNA-125b-1-3pの発現を抑制することで、アポトーシス蛋白質の量に影響を与えた。