アンジオテンシンIIが誘発する心筋細胞H9c2の肥大において、ルチンはケルセチンとは異なる方法でMAPK経路を調節する
Rutin Modulates MAPK Pathway Differently from Quercetin in Angiotensin II-Induced H9c2 Cardiomyocyte Hypertrophy
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2021
- 22
- 5063
- DOI:
- 10.3390/ijms22105063
- 要旨:
- 心筋細胞H9c2に、アンジオテンシンIIを作用させて細胞肥大を惹起した。細胞の表面面積が拡大し、細胞内スーパーオキシドアニオンが増え、NADPH酸化酵素とNO合成酵素が増大し、SOD活性と亜硝酸レベルが低下した。しかし、ルチンもしくはケルセチンを添加すると、この様な異常が元に戻った。ルチンはERK1/2およびp38影響を与えずにJNK1/2を下方調節したが、ケルセチンはERK1/2、p38、JNK1/2を全て大幅に下方調節した。