ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-ルチノシド(ルチン)はマウスの脾臓および骨髄の酸化・炎症・アポトーシスを調節して、ガンマ線による造血機能障害から保護する

Quercetin-3-rutinoside protects against gamma radiation inflicted hematopoietic dysfunction by regulating oxidative, inflammatory, and apoptotic mediators in mouse spleen and bone marrow

著作名:
Ajaswrata Dutta
Akshu Dahiya
Savita Verma
出典:
Free Radical Research
2021
55
230-245
DOI:
10.1080/10715762.2021.1914334
キーワード:
ガンマ線
マウス
ルチン
造血機能障害
脾保護
骨髄保護
動物実験
要旨:
γ線を照射して惹起した、マウスの脾臓および骨髄における造血不全をルチンが緩和した。予めルチンを投与すると、7.5 Gyのγ線を照射した後に、脾臓内の活性酸素を阻害し、血中の抗酸化物質濃度を一定に保った。ルチンは抗アポトーシス因子(Bcl2・Bax・NF-κB)を調節すると共に、炎症物質(TNF-α)を減少させた。ルチンはまた、骨髄の染色体異常も軽減した。