ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-グルコシド(イソケルセチン)とケンフェロール-3-グルコシドが豊富なErica multiflora抽出物は、Wistarラットの代謝経路と炎症経路を調節して、高脂肪およびフルクトース食による脂肪肝疾患を軽減する

Erica multiflora extract rich in quercetin-3-O-glucoside and kaempferol-3-O-glucoside alleviates high fat and fructose diet-induced fatty liver disease by modulating metabolic and inflammatory pathways in Wistar rats

要旨:
ツツジ科エリカ属の植物Erica multifloraのメタノール抽出物の薬効評価。高脂肪食およびフルクトースで肥満ラットを作成し、抽出物250 mg/kgを4週間投与した。その結果、体重と肝臓が正常に戻り、血中の中性脂肪・総コレステロール・LDLが減少した。さらに、マロンジアルデヒドの減少と、SOD・カタラーゼ・GPxの活性の上昇も認めた。また、肝臓組織にて、炎症誘導性のTNF-αおよびIL-6が顕著に低下した。LC–MS/MSの結果、抽出物の主成分をイソケルセチンとケンフェロール-3-グルコシド(アストラガリン)と同定した。