グリチルリチンが媒体のアルギン酸ナノゲルは、肝臓を標的にケルセチンを送達して、急性肝不全を緩和する
Glycyrrhizin mediated liver-targeted alginate nanogels delivers quercetin to relieve acute liver failure
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2021
- 168
- 93-104
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2020.11.204
- 要旨:
- グリチルリチンがキャリア―で、ケルセチンがAPIのナノゲルを設計した。Vitroでのラジカル消去能力は、ケルセチンの81倍に達した。マウスによる組織移行性試験にて、肝臓特異性を確認した。急性肝炎モデルにて、ナノゲルは肝臓の損傷を修復し、ALT・AST・総ビリルビンの各値を改善した。またナノゲルは、炎症関連物質(IL-6・TNF-α・誘導性NO合成酵素・MCP-1)の遺伝子発現を下方調節した。