ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

フェニトロチオンの子宮内曝露が誘発した胎児ラットの肝アポトーシスは、ケルセチンがパラオキソナーゼ-1およびアポトーシス関連遺伝子の転写調節を介して改善する

Quercetin ameliorates the hepatic apoptosis of foetal rats induced by in utero exposure to fenitrothion via the transcriptional regulation of paraoxonase-1 and apoptosis-related genes

要旨:
妊娠したラットに殺虫剤フェニトロチオンで惹起した、胎児の肝毒性をケルセチンが保護した。フェニトロチオンは、胎児の肝毒中のチオバルビツール酸関連物質・一酸化窒素を上昇させ、GST・SOD・カタラーゼの活性を低下させた。また、フェニトロチオンは、胎児の肝臓の病変を進行させ、p53およびカスパーゼ-3をコードするmRNAの発現を促進した。しかし予めケルセチンを投与すると、この様な異常を緩和し、胎児の肝臓のアポトーシスに歯止めをかけた。