ラットおよびビーグル犬における、スルファサラジンの薬物動態へのケルセチンの影響は無視できる: ケルセチンと乳癌耐性蛋白質との相互作用の代謝的不活性化
Negligible Effect of Quercetin in the Pharmacokinetics of Sulfasalazine in Rats and Beagles: Metabolic Inactivation of the Interaction Potential of Quercetin with BCRP
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2021
- 13
- 1989
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics13121989
- 要旨:
- Vitro: ヒト由来大腸癌細胞株LS174Tにて、ケルセチンは濃度依存的に乳癌耐性蛋白質(BCRP)を誘発した。Vivo: ラットにケルセチンを複数回投与しても、小腸、肝臓、腎臓のいずれにもBCRPを誘発しなかった。また、クルクミンがBCRPを介してスルファサラジンの吸収を増強する事実を基に、ケルセチンとスルラファサジンとの関係をラットとビークル犬で調べた。その結果、ケルセチンはスルファサラジンの薬物動態に全く影響しなかった。