ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンは酸化ストレスとMAPK/NF-κB経路を阻害して、カドミウムがニワトリの肝臓に誘発したネクロトーシスを改善する

Rutin Ameliorates Cadmium-Induced Necroptosis in the Chicken Liver via Inhibiting Oxidative Stress and MAPK/NF-κB Pathway

著作名:
Lili Liu
Liangyou Zhao
Yuan Liu
Xiaoli Yu
Xinyuan Qiao
出典:
Biological Trace Element Research
2022
200
1799–1810
DOI:
10.1007/s12011-021-02764-5
キーワード:
カドミウム
ルチン
ニワトリ
ネクロトーシス
肝保護
MAPK/NF-κB
抗酸化作用
動物実験
要旨:
カドミウムで惹起した毒性から、ルチンがニワトリの肝臓を保護した。カドミウムは肝臓に蓄積して、ALTとASTが上昇し、ネクロトーシス(アポトーシスとは別のプログラム化された細胞死)関連の遺伝子RIPK1・RIPK3・MLKLが過剰発現した。また、MAPK/NF-κBパスウェイの活性化と、酸化ストレスの増加も認めた。しかし、ルチンを共投与すると、これらの異常は回避できた。ルチンはMAPK/NF-κBパスウェイを阻害して、抗酸化作用を発揮した。