ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ゼブラフィッシュの稚魚における、チオアセトアミドの毒性とケルセチンの保護効果

Toxicity of thioacetamide and protective effects of quercetin in zebrafish (Danio rerio) larvae

要旨:
ゼブラフィッシュの稚魚にチオアセトアミドを作用させると肝臓が損傷するが、ケルセチンを共投与すると防止できた。ケルセチンは、チオアセトアミドがもたらしたp53蛋白質の発現を減少させた。その結果、Baxが減少しBcl-2が増大して、ケルセチンの抗アポトーシス効果を示唆した。ケルセチンはまた、肝損傷のWntシグナル伝達に関与する遺伝子、DKK1およびDKK2の発現を減少した。