デルタメトリンがラットに誘発した肝毒性および腎毒性は、酸化ストレス・炎症・アポトーシスの調節を介してルチンが保護する
Protective effects of rutin against deltamethrin-induced hepatotoxicity and nephrotoxicity in rats via regulation of oxidative stress, inflammation, and apoptosis
- 出典:
- Environmental Science and Pollution Research
- 2021
- 28
- 62975–62990
- DOI:
- 10.1007/s11356-021-15190-w
- 要旨:
- 殺虫剤デルタメトリンで惹起した肝および腎毒性から、ルチンがラットを保護した。デルタメトリンは肝腎両組織中にて、過酸化脂質の増大をもららし、SOD・カタラーゼ・GPx・GSH活性を低下させた。デルタメトリンはまた、血中ALT・AST・ALP・尿素・クレアチニンを増大させ、ネフリンは減少した。両組織の炎症とアポトーシスも進行し、Bcl-2レベルは低下し、TNF-α・NF-κB・IL-1β・p38α MAPK・COX-2・ iNOS・ベクリン-1・Bax・カスパーゼ-3は上昇した。ルチンの共投与は、この様な異常を全て防止した。