イミダクロプリドがソウギョの肝細胞に誘発したミトコンドリアのアポトーシスは、ケルセチンがPTEN/PI3K/AKTを介して拮抗する
Quercetin antagonizes imidacloprid-induced mitochondrial apoptosis through PTEN/PI3K/AKT in grass carp hepatocytes
- 出典:
- Environmental Pollution
- 2021
- 290
- 118036
- DOI:
- 10.1016/j.envpol.2021.118036
- 要旨:
- ソウギョの肝細胞L8824に、殺虫剤イミダクロプリドで惹起した損傷とアポトーシスは、ケルセチンが軽減した。イミダクロプリドの暴露は、活性酸素の発生・SODとカタラーゼの阻害・総抗酸化能の低下・マロンジアルデヒドの増大・ミトコンドリアのアポトーシスをもたらしした。しかしケルセチンが共存すると、活性酸素レベルが低下し、ミトコンドリア膜電位を正常化した。ケルセチンはまた、PTEN/PI3K/AKT経路を活性化して、アポトーシスに歯止めを掛けた。