西洋食に起因するマウスの肝臓の酸化ストレスに対する、ケルセチンと魚油の複合効果
Combined Effect of Quercetin and Fish Oil on Oxidative Stress in the Liver of Mice Fed a Western-Style Diet
- 出典:
- Journal of Agricultural and Food Chemistry
- 2020
- 68
- 13267–13275
- DOI:
- 10.1021/acs.jafc.0c02984
- 要旨:
- 西洋食(高脂肪・高糖質・高コレステロール)で惹起したメタボマウスを用いる、ケルセチンおよびΩ3脂肪酸の薬効評価。ケルセチンが有する過酸化脂質の生成抑制作用を、DHAを多く含む魚油が肝臓中では増強したが、精巣上体脂肪組織中では増強しなかった。脂肪酸の蓄積抑制・脂肪酸合成酵素の発現抑制の両作用は、魚油は有しており、ケルセチンには認められなかった。以上の結果は、ケルセチンと魚油との組合せは、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の改善に有効である。