ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの代謝物3,4-ジヒドロキシトルエンは、ヒストンアセチル基転移酵素を阻害して、マウスの非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の進行を抑制する

3,4-Dihydroxytoluene, a metabolite of rutin, suppresses the progression of nonalcoholic fatty liver disease in mice by inhibiting p300 histone acetyltransferase activity

要旨:
数種のルチン代謝物およびケルセチンを、ヒストンアセチル基転移酵素 (HAT)阻害作用でスクリーニングした所、3,4-ジヒドロキシトルエン (DHT)に強い活性を認めた。非アルコール性脂肪肝疾患 (NAFLD)のモデルマウスにて、DHTは投与量依存的に、体重・肝臓の重量・肝臓に蓄積した脂肪量を減少させた。また、脂質生成遺伝子の発現も低下させた。