ケルセチンはmiR-21の転写を下方調節して、塩化カドミウムが誘発する脂肪肝と脂線維症を予防する
Quercetin prevents cadmium chloride-induced hepatic steatosis and fibrosis by downregulating the transcription of miR-21
- 著作名:
- Ghedeir M. Alshammari
- Wahidah H. Al-Qahtani
- Nora A. AlFaris
- Nadiah S. Alzahrani
- Mahmoud A. Alkhateeb
- Mohammed Abdo Yahya
- 出典:
- BioFactors
- 2021
- 47
- 489-505
- DOI:
- 10.1002/biof.1724
- 要旨:
- 塩化カドミウムで惹起したラットの脂肪肝に、ケルセチンが予防効果を示した。ケルセチンの投与は、肝組織の損傷と油滴の形成を阻害すると共に、コレステロール・中性脂肪・活性酸素・マロンジアルデヒド・IL-6・TNF-αを減少させ、Nrf2・GSH・SODを増大させた。ケルセチンはまた、miR-21の発現を顕著に減少させた。Nrf2とmiR-21とには負の相関が知られており、miR-21の転写を下方調節して肝保護作用を発揮するメカニズムを提唱した。