ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

前脂肪細胞および脂肪細胞が誘導する老化のin vitroモデルにおける、ケルセチンの老化細胞除去作用

Senolytic effects of quercetin in an in vitro model of pre-adipocytes and adipocytes induced senescence

要旨:
前脂肪細胞と成熟脂肪細胞の両方を致死量以下の過酸化水素で処理し、老化のin vitroモデルを確立した。老化関連β-ガラクトシダーゼ・活性酸素・p21の増加、炎症性サイトカインの発現の増加が見られ、典型的な老化の特徴を呈した。老化モデルにケルセチンで処置すると、活性酸素と炎症性サイトカインの発現を抑制した上、miR-155-5pの発現が減少した。ケルセチンはまた、p65を下方調節し、SIRT1を上方調節した。