ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

正常および糖尿病マウスから単離した心室心筋に対する、ケルセチンの弛緩作用

Positive Lusitropic Effect of Quercetin on Isolated Ventricular Myocardia from Normal and Streptozotocin-Induced Diabetic Mice

著作名:
Shogo Hamaguchi
Kohei Abe
Momoka Komatsu
Jun Kainuma
Iyuki Namekata
Hikaru Tanaka
出典:
Biological and Pharmaceutical Bulletin
2021
44
1894-1897
DOI:
10.1248/bpb.b21-00580
キーワード:
ケルセチン
心筋弛緩
糖尿病
ex vivo
カルシウムATPアーゼ
要旨:
ケルセチンは心筋の弛緩に必要な時間を短縮したが、正常心筋と糖尿病心筋の両方で効果を認めた。カルシウムATPアーゼ阻害剤であるシクロピアゾン酸の存在下では、ケルセチンの心筋弛緩は完全に打消された。よって、ケルセチンは小胞体に存在するカルシウムATPアーゼを活性化して、心筋弛緩を促進するメカニズムを提唱した。