ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドキソルビシン曝露がラットに誘発した、酸化ストレスと炎症の媒介よる免疫毒性は、ケルセチンが軽減する

Quercetin Alleviates the Immunotoxic Impact Mediated by Oxidative Stress and Inflammation Induced by Doxorubicin Exposure in Rats

要旨:
ドキソルビシンで惹起したラットの脾毒性と免疫毒性から、ケルセチンが効果的に保護した。ドキソルビシンは、血中の免疫グロブリンとカタラーゼの活性、脾臓のSODを減少させた。この際、脾臓のDNA損傷特性は、アポトーシスマーカー(p53・カスパーゼ-3)と炎症誘導性サイトカイン(IL-6・TNF-α)の発現の上方調節が伴う一方で、カタラーゼの発現は下方調節された。しかし、予めケルセチンを投与しておけば、ドキソルビシンがもたらす血液および脾毒性を回避できた。