ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

鎌状赤血球症患者の血栓炎症過程におけるケルセチンの効果

Effects of Flavonoid Quercetin on Thrombo-Inflammatory Processes in Patients with Sickle Cell Disease

要旨:
鎌状赤血球症患者から採取した赤血球は、健常者の赤血球と比べて、活性酸素種レベルが高い。ケルセチンもしくはN-アセチルシステイン(NAC)を作用させると、患者/健常者の由来とは関係なく、活性酸素種レベルを下げた。また、ケルセチン、NACともに、予め赤血球に添加しておくと過酸化水素で酸化ストレスを与えた際の活性酸素種の上昇を、由来を問わず最小限に抑えた。しかし、ケルセチンとNACとを組合せた際の相乗効果は認めなかった。