ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

パーキンソン病における鉄の状態・免疫系・脳中の二価金属輸送体1(DMT-1)とドーパミン受容体D1(DRD-1)との相互関係: ラットの症状の緩和における、ブドウ種子抽出物、グリーンコーヒー豆抽出物、ケルセチンの役割

Iron status, immune system, and expression of brain divalent metal transporter 1 and dopamine receptors D1 interrelationship in Parkinson’s disease and the role of grape seed and green coffee bean extracts and quercetin in mitigating the disease in rats

要旨:
ロテノンで惹起した、パーキンソン病のモデルラットを用いる、フェノール類の薬効評価。ロテノンは鉄欠乏性貧血と、インターフェロンγ・TNF-α・二価金属輸送体1(DMT1)の発現、脳中のマロンジアルデヒドの上昇をもたらした。ロテノンはまた、CD4と脳のGSHの減少と、脳の組織病理学的変化も促進した。しかし、フェノール類(ブドウ種子抽出物、グリーンコーヒー豆抽出物、ケルセチン)の投与はいずれも、この様な異常の改善効果を示した。なお、別途実施したフリーラジカルの除去作用は、3種の試料の中でケルセチンが最も強かった。