ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シクロホスファミドが誘発した早発卵巣不全のラットモデルにおける、ケルセチンの効果: 卵巣機能・PI3K/Akt/FoxO3aシグナル伝達経路・酸化ストレス

Effects of Quercetin on Ovarian Function and Regulation of the Ovarian PI3K/Akt/FoxO3a Signalling Pathway and Oxidative Stress in a Rat Model of Cyclophosphamide-Induced Premature Ovarian Failure

著作名:
Shaoyan Zheng
Mingying Ma
Yanxia Chen
Miaoxia Li
出典:
Basic & Clinical Pharmacology & Toxicology
2022
130
240-253
DOI:
10.1111/bcpt.13696
キーワード:
シクロホスファミド
早発卵巣不全
ラット
ケルセチン
PI3K/Akt/FoxO3a
動物実験
要旨:
シクロホスファミドで惹起した早発卵巣不全のラットモデルを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンの投与は、血中の抗ミュラー管ホルモン・エストラジオール・SOD・GPxを顕著に上昇させ、ホルモン受容体(抗ミュラー管ホルモンおよび卵胞刺激ホルモン)の発現を上方調節した。ケルセチンはまた、PI3K・Akt・FOXO3aそれぞれのリン酸化体の割合を減少すると同時に、これらの蛋白質をコードするmRNAの発現も阻害した。以上の結果は、ケルセチンの卵巣機能の回復効果は、PI3K/Akt/FoxO3aシグナル伝達経路の調節が根底にある。