ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

小分子で腸内微生物の代謝経路を標的にすると、尿毒症毒素の産出が減少する

Targeting the gut microbial metabolic pathway with small molecules decreases uremic toxin production

要旨:
イソケルシトリンはマウス腸内にて、腸内細菌叢やインドール合成酵素に直接影響することなく、典型的な尿毒素インドキシル硫酸の産出を抑制した。イソケルシトリンは、腸内細菌叢の電子伝達系でプロトン電位の確立を抑制し、その結果、トリプトファンからインドキシル硫酸を生合成する過程を阻害した。従って、イソケルシトリンが慢性腎臓病の進行を遅らせる治療薬としての可能性を秘める。