ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性腎臓病患者の内皮機能不全に対する、亜硝酸ナトリウムとイソケルセチンの併用治療: 無作為化第II相パイロット試験

Combination Treatment with Sodium Nitrite and Isoquercetin on Endothelial Dysfunction among Patients with CKD: A Randomized Phase 2 Pilot Trial

要旨:
慢性腎臓病患者70名を対象とする、イソケルセチンと亜硝酸ナトリウムとの組合せ処置の、内皮機能不全への有効性と安全性を検証した第II相臨床試験。ランダムに2群に分け、片方の35名はイソケルセチン(225mgを1日1回)と亜硝酸ナトリウム(40mgを1日2回)を服用し、残る35名はプラセボを服用した。服用期間は12週間である。FMD法による内皮機能検査は、介入群で1.1%の改善を示し、プラセボ群では0.3%であった。内皮機能・炎症・酸化ストレスに関するバイオマーカーは3種とも、両群間で差がなかった。従って、有効性が認められないネガティブデータである。