カドミウムが誘発したオートファジー阻害は、近位尿細管細胞における転写因子EB依存性リソソームを回復して、ケルセチンが軽減する
Quercetin alleviates Cadmium-induced autophagy inhibition via TFEB-dependent lysosomal restoration in primary proximal tubular cells
- 出典:
- Ecotoxicology and Environmental Safety
- 2021
- 208
- 111743
- DOI:
- 10.1016/j.ecoenv.2020.111743
- 要旨:
- ラット由来の近位尿細管細胞を用いて、カドミウムが惹起する腎毒性をケルセチンが緩和するメカニズムを検証した。リソソーム形成ー分解の周期は、オートファジーによって推進するが、カドミウムはオートファジーを阻害する。一方、ケルセチンは転写因子EBを活性化して、オートファジーを促進するが、カドミウムによる阻害とは関係なく起こる。