ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのミセル製剤は、シスプラチンに起因する腎毒性を防ぐ

A Micellar Formulation of Quercetin Prevents Cisplatin Nephrotoxicity

要旨:
非イオン性界面活性剤Pluronic F-127でケルセチンをカプセル化した製剤は、通常のケルセチンと比べて、ラットのバイオアベイラビリティが向上した。同製剤は、抗癌剤シスプラチンで惹起したラットの腎毒性に対しても、優れた保護効果を示した。血中クレアチニンを3.4±0.5から1.2±0.3 mg/dLに下げ、尿素値は490.9±43.8から184.1±50.1 mg/dLに下がり、クレアチニンクリアランスを0.08±0.02から0.58±0.19 mL/minに改善した。