ケルセチンを担持したF127ナノミセル: ゲンタマイシンがラットに誘発する抗酸化活性と腎障害の保護
Quercetin-loaded F127 nanomicelles: Antioxidant activity and protection against renal injury induced by gentamicin in rats
- 出典:
- Life Sciences
- 2021
- 276
- 119420
- DOI:
- 10.1016/j.lfs.2021.119420
- 要旨:
- 非イオン性界面活性剤Pluronic F-127でケルセチンをカプセル化した製剤は、フリーのケルセチンと比べて、16倍のラジカル消去能力を示した。同製剤は、抗生物質ゲンタマイシンで惹起したラットの腎毒性に対しても、優れた保護効果を示した。血中の尿素・クレアチニン・尿酸・GSH・カタラーゼ・SODの各値は、フリーのケルセチンがおおむね改善したが、正常値には開きがあった。しかし、ミセル製剤の投与により、ほぼ正常値に近づけることが出来た。