ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

塩化カドミウムが誘発したラットの腎障害は、Xbp-1sおよびeIF2αのSIRT1依存性脱アセチル化を介した小胞体ストレスの抑制により、ケルセチンが軽減する

Quercetin alleviates cadmium chloride-induced renal damage in rats by suppressing endoplasmic reticulum stress through SIRT1-dependent deacetylation of Xbp-1s and eIF2α

要旨:
塩化カドミウムで惹起した腎毒性から、ケルセチンがラットを保護した。ケルセチンは、糸球体と尿細管の構造を維持し、間質の線維化に歯止めをかけ、クレアチニンの排出を促し、尿中アルブミン・N-アセチルグルコサミン・β2-ミクログロブリン濃度を減少した。塩化カドミウム・ケルセチン・SIRT1阻害剤EX-527の3種を投与したラットでは、ケルセチンの腎保護作用が打消された。よって、腎保護作用はSIRT1を介していることを示唆した。