ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはAMPK/SIRT1/NF-κBシグナル伝達を調節して、高脂肪食がラットの頸動脈に誘発した糖尿病性アテローム性動脈硬化症における、炎症性/酸化ストレス応答を阻害する

Quercetin modulates AMPK/SIRT1/NF‑κB signaling to inhibit inflammatory/oxidative stress responses in diabetic high fat diet‑induced atherosclerosis in the rat carotid artery

要旨:
ストレプトゾトシンと高脂肪食で惹起した糖尿病モデルラットにケルセチンを投与すると、頸動脈のアテローム性動脈硬化を軽減した。ケルセチンはNF‑κBとIL‑1βを減少させ、IL‑10を増加させ、SIRT1の発現を促進した。ケルセチンの薬理効果は、選択的AMPK阻害剤で停止され、元の病態に戻った。従って、ケルセチンの抗酸化および抗炎症作用は、AMPK/SIRT1/NF‑κBカスケードを調節して発揮される。