ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン処置はβ-カテニン依存的に、異形成腎の重症度を軽減する

Quercetin treatment reduces the severity of renal dysplasia in a beta-catenin dependent manner

要旨:
異形成腎のモデルマウスを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンは胎芽の腎臓にて、β-カテニンとその標的蛋白質の発現を減少させた。因みにβ-カテニンの標的蛋白質は、いずれも腎形成に必須である。ケルセチンの投与はまた、腎臓の組織病変を改善した。これらの病変は、ヒトの異形成腎にも見られ、治療薬としての可能性を示唆した。